SS
■収容施設内 実験室
はーい、全員揃ったね。それじゃ始めようか!
あ、なんだかんだ今日で、5回目だって!
あ、なんだかんだ今日で、5回目だって!
はー…………。
うん……二人とも帰りたいオーラがすごいね……。
毎月マジで精神的にきっついわ……。
こいつらと顔合わす事自体に、身体が拒否反応示してる……。
こいつらって誰のこと?
俺と頼ちゃんじゃない?
春くん、そこは受け入れるスタンスになったんだ……。
そうそう、俺って中々に強い子だから。
ま、連ちゃんとりっちゃんがどう思うと、俺は気にしないからさ~!
ま、連ちゃんとりっちゃんがどう思うと、俺は気にしないからさ~!
それただ単に無神経なだけじゃ……。
え? なんか言った~?
……なんでもない。
いっくん、今日はなにをするのかな?
えーっと……今日のお題は、『自分の秘密を一個打ち明ける』だって。
は!? なんじゃそりゃ!?
なんで打ち明けなきゃいけねーんだよ……。
それ、言った時点で秘密じゃなくなるじゃん……。
でもさでもさ、皆の秘密って知りたくない!?
凄く知りたい。今後、いざとなった時に使えるネタかもしれないしね。
おい、お前今のどういう意味だよ!!
ああごめん、聞かなかったことにして。
うわ……ぜってー頼に知られたくねえ!!
頼くん……絶対に弱み握りたいだけだね。
大丈夫大丈夫。
可愛い弟分達に酷いことしようなんて考えてないから。
可愛い弟分達に酷いことしようなんて考えてないから。
信じられるか!!
まあまあ、いいじゃない!
とりあえず始めてみようよ!
とりあえず始めてみようよ!
ん~、じゃあ連くんから始めて。
はあ!?
なんで俺からなんだよ!?
なんで俺からなんだよ!?
特に理由ないよ、適当。はい、やって。
郁人お前、だんだん雑になってきたな……。
はやく終わらせたいからね。
ほらほら、連ちゃん! はやくやって!
いきなり秘密って言われてもな~。思い浮かば……あ。
ん? どうした。
一個あるぜ、お前らに言ってない秘密ってやつがさ。
え……なに?
小3の時だったな、あれは。
実は俺、あいつからバレンタインにチョコを貰ったんだ!!
どうだ、羨ましいだろ!
実は俺、あいつからバレンタインにチョコを貰ったんだ!!
どうだ、羨ましいだろ!
いやそれ俺も貰ってっから。
なに!?
僕も貰ったよ。
俺も貰った~!
……俺も。
懐かしいねー!
美味しかったなぁ、あのチョコ。
美味しかったなぁ、あのチョコ。
うおおおおおい!?
ちょっと待てよ、全員もらってたのか!?
ちょっと待てよ、全員もらってたのか!?
え、知らなかったの多分お前だけだぜ。
そ、そんな……嘘だろ……俺……自分だけだと思って……。
えっ、連くん!? ちょっと大丈夫!?
あー。気を失ったね。
余程ショックだったんだろうな。ぷっ……だっせ。
あの子が連ちゃんだけ特別扱いするわけないじゃんね。
れんれんって、相変わらず馬鹿だよね。
――終了を知らせる施設内アナウンス
あー!! 全員やる前に終わっちゃった。
よっしゃ……!
今日はなんもなく終わった……。じゃ、俺帰るわ。
今日はなんもなく終わった……。じゃ、俺帰るわ。
ちょっと待った。
ぐおっ……! おい、引っ張んじゃねえ! なんだよ!!
ふふ、りっちゃんはまだ帰っちゃだめだよ。
今から俺たちとゆーっくりお話しようね~!
は、はあああぁ!? んだよ、それ!? なんで俺だけなんだよ!?
……今日の犠牲者は律にぃと連くんってところか。
ふう……よ、よかった~……。
景斗、帰るよ。
うん……り、律くん、がんばってね……。
待て、おい!! てめぇら助けろよ!! おいって!!
あーもう、りっちゃんうるさいよ! 大人しくして!
さーてと……何を暴こうかな。この際だから僕の力を使って、隠してること全部吐き出してもらおうか。
あ、それ面白いじゃん! やろうやろう!
!?
りっちゃんは、何を隠してるのかな~?
や、やめろーーーーーー!!
To be continued...