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■収容施設内 実験室

はい、全員揃ったね？
うん！みんないるよー！
オッケー。さっさとはじめて、さっさと終わらせるよ。
郁人……お前、前回から何か学んだな？
頼くんと春にぃがいる限り、まともに進まないからね。
えー！
酷いなあ、僕らは真面目にやってるだけだよ。ね、春。
当たり前だよ～。俺たちほど真面目なのも居ないと思うよ？
どの口が言ってんだか。
頼と春が居ると、ろくなこと起きねえからな。
うん……それはわかる。
わあ、酷い言われ様。
俺と頼ちゃんは、こんなに皆のこと大好きなのに！！
……なんつーかなー……。
あれだ。そういうのが暑苦しいんだわ、お前ら。
なっ……！！
あー、わかる。暑苦しいし、厚かましいよね。
お、郁人うまいこと言ったな。
えへへ、そうかな？
うまくないから！！　暑苦しいは良いとして、厚かましくはないよ！！
あ、暑苦しいはいいんだ……。
ちょっと自覚あんじゃね。
ま、僕らの愛に気づかないようじゃ君たちもまだまだってことさ。
そうだそうだ！　もう面倒みてあげないからね。
いや、みてほしいなんて思ったことねえし。
うん。ないね。
ほう？それじゃちょっと、失礼。

――郁人の手に触れる頼。

え？なにして……。
いっく～ん。いっくんは僕のこと大好きだよね？
おい、なにキモい事言ってんだテメエは。
うん！僕、頼くんのことすっごく好き！
こんな良い人、他に絶対居ないよ！
！？
い、郁人……？
お前、どうした……。
ハハッ。人の思考なんて、少し手を加えればどうにでもなるものさ。
なっ……！
あらま。頼ちゃんまーた能力使ったね。
……そういうことか……。
おい、頼！　汚え手使ってんじゃねえよ！！
あ、れんれん。顔にゴミがついてる。

――連の頬に触れる頼。

サンキュー！！
頼、お前って本当に優しい奴だな……！
そう言ってもらえると嬉しいよ。
オイコラ、クソ眼鏡！　やめろ！！
連ちゃん、あんな目を輝かせて……。
ふふ。さーってと。
っ……！！
君たちも、早く素直にしてあげよう。
ひっ、ひぃいい……！！
どうして逃げるのさ。待ってよ～。
ぬおわあぁあああ！　来るんじゃねえ！！
ハハハ、待ってよ～。
こ、殺される！！！
殺しはしないって～。殺しはね。
気味ワリィ事言ってんじゃねえ！　つーか、来んなって！
おい！　聞けよ！！
あはは、楽しいねえ。
全然楽しくない！！

――終了を知らせる施設内アナウンス

あれ、もう終わり？　今日もあっという間だったね～。
って……あれ？
れんれん、いっくん。あの二人を捕まえてきて。
わかった！
やめろ、来るな！！
うわあああ……！！
あ～。皆、それどころじゃないね。
なんか楽しそうだし、俺も参加しちゃおうかな～！
次回もこんな風に楽しいといいね、春。
そうだねえ、頼ちゃん。
だから、テメエらはもう来んなーーーー！！

To be continued...