Vol.6 ダンテ・ファルツォーネ
Track 01 La piccola felicità
珍しく主人公よりも早く目覚めたダンテ。
寝顔を見られたことを恥ずかしがる主人公に――
「……嫌だったか? すぐに起こさなくて、悪かった。その……わかってはいるんだが、つい」
「……朝は大抵、おまえのほうが早いだろう?」
「夜はおまえが先に休むことも多いが、部屋は暗いし。寝顔を見る機会は少ないからな」
「起こすのがもったいなくなってしまって……」
「……そろそろシーツから出てきてくれないか? おまえの顔が見られないのは、困る」
「怒ったか? だが、本当に可愛らしいと思ったんだ」
「……もちろん、起きているおまえもかわいい」
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