Vol.5 アンリ・ランベール
Track 03 prière du soir
休日、日用品を揃えるため主人公とアンリは町へと買い物に出かけます。
そこでアンリはある提案をして――。
「……礼なんて言わなくていい。むしろ私のほうが、君にありがとうと言いたいくらいだ」
「誰かと――かわいい恋人とお揃いで物を買うのは初めての経験だから」
「君との買い物はとても楽しい。特別な記憶になりそうだよ」
「これで、とりあえずの日用品は揃ったかな。タオルと……寝具の替えは、もう少し増やしてもいいかもしれないが」
「まあ、すぐに足りなくなるわけでもないし、ゆっくり揃えていこう」
「次の休みには、君の服を買いに出掛けようか」
「私の服も? ……構わないよ。どんなものを選んでくれるのか、楽しみだ」
「ぜひ君の好みになるよう、飾ってほしいな」
「……外見を評価されることは、ずいぶん昔になんとも思わなくなっていたけれど」
「私も、かわいい恋人には、格好良いと思われたい」
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