Vol.2 ギルバート・レッドフォード
Track 01 I’ll do anything for you.
NYに来てからしばらく経って迎えた、久々の休日。デートの約束をしていた日の朝に、主人公が起こしに行くと――
「……シニョリーナ」
「そろそろ目を覚ましてくれ。あんたは寝顔だって最高に魅力的なんだが……。今は、その瞳の輝きが見たい」
「……驚いた。あんたが綺麗だってことは、最初から知ってたが……。今朝は特に輝いて見える」
「……まだ、眠そうだな。もう少しベッドにいるか?」
「今は……、11時を過ぎたくらいだ。あんたはいつも早起きだからな」
「たまにはゆっくりするのもいいかと思って、起こさなかった」
「それに、昨日はちょっと夜更かしさせちまったからな」
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