収録後の感想をお聞かせ下さい
ネットの発達で、自分を晒さずにコミュニケーションを取ることが簡単になりました。本来の自分とは違う自分を作り上げることも容易です。この作品には、自分の理想を形にするのは楽しいけど、踏み外して度を超してしまうと危ないぞという戒めが込められているように感じました(笑)。アストラムのようにいい意味で一歩を踏み出すことも出来るけれど、その逆も然りなので気を付けようと思いました。
シナリオを読んで、アストラムについてどう感じたかお聞かせください
子供っぽくて不器用な人間ですが、共感できるところもありました。現実では医大生という立派な道を歩んでいるのにパッとしない現状に不満を感じていて、ひねくれて…。僕からみたら医大生というだけで恵まれていると思うんですが(笑)。内向的で自分に自信がない上に、人間関係でのストレスや他人と比べられるプレッシャーに悶々としていましたね。現実で上手くいかない反動をアルケイディアで爆発させていました。彼がゲームの世界で作り上げようとしていた自分の理想の姿はある意味正しいと思います。きちんと信念を持っているしモチベーションも高い。でも、やり方がマズかった。自分が間違った方向に行こうとしているという自覚があったので、根はいいヤツなんですよね。
ゲームに向けての意気込みをお聞かせください
ゲームではストーリーをさらに深く掘り下げることになると思うので、細部までしっかり作り上げていきたいです。ゲームではどんなストーリーになるのかまだわかりませんが魅力的なキャラクターになるように頑張りたいです。
最後に、ファンへのメッセージをお願い致します
少なからず共感できるキャラクターだと思います。他人には絶対に見せない、見せたくない、見せられない部分ってみんな持っていますよね。そんな弱点が出会いをきっかけにいつの間にか克服出来て、最後は理想の自分になっている……みたいな妄想って誰もがするじゃないですか。このCDは「わかる」と頷けるところと耳が痛いところの両方がありますが、ラストは笑顔で終わるお話なので、たくさんの人に聞いてほしいですね。